無給インターンはやりがい搾取?ブラックインターンの見分け方!
「気になる企業のインターンがあるけど給料がでないらしい…。これって違法じゃないの?」
「無給のインターンを始めたけど、時間外労働が常態化してる…。もしかしてやりがい搾取?」
早期からキャリアを考える学生に必須のインターンシップ。インターンに参加する学生の多くは非常に意欲に溢れ、企業からも重宝されています。しかし、その意欲を悪用して搾取しようとするブラックな企業が少なからず存在します。
本記事では、インターンでやりがい搾取されない方法やブラックインターンの見分け方について解説します。
目次
無給のインターンは違法?
まず、インターンには給料がでる有給インターンと、給料が出ない無給インターンが存在します。そもそも無給でインターンをさせることは違法なのではないかと考える人も多いでしょう。以下ではインターンの給料に関する法律について解説します。
短期インターンなら無給でも合法
まず1dayや1weekなどの短期インターンでは基本的に給料が出ませんが、これは合法です。その根拠としては、短期インターンは「労働」ではないからです。労働の定義は企業の利益にかかわる業務のことを指します。
つまり短期インターンは企業の利益に直接的に関わりのない職場体験の扱いになるので、労働には該当せず、企業はインターン生に給料を支払う必要がないのです。
長期インターンなら無給は基本的に違法
一方で長期インターンと呼ばれる3ヶ月以上のインターンで給料が支払われない場合は、違法となる可能性が高いです。なぜなら長期インターンの多くは直接的に企業の利益に関わる業務に携わるので、労働に該当するからです。
ただし、ボランティアのような業務であったり、学生の適性を測るための研修のようなものであれば、企業の利益には関わらないので、無給の場合でも合法となります。
インターンの雇用形態と給料の相場
長期インターンであればアルバイトとしての雇用契約か業務委託契約になります。
アルバイト契約では時給制になり、働く時間が長ければ、その分多くの報酬を得ることができます。給料の相場としては最低賃金〜2000円程度と一般的なアルバイトの時給以内に収まることがほとんどです。営業や事務系のインターンに多く見られます。
業務委託契約では月給制の場合や成果に応じた報酬を得られることが多いです。例えば月給5万円で最低労働時間が週10時間となっていたりします。エンジニアやデザイナー、SNS運用などのクリエイティブ系のインターンに多く見られます。
有給インターンでのやりがい搾取の事例
以上で無給インターンや有給インターンの法律について説明しましたが、給料面以外でもインターンをする際に、搾取されないために気をつけるべきことがあります。以下では実際に存在した事例を紹介します。
事例1:友達商法
友達商法とは学生インターンを雇い、学生の友達に商品(主に携帯電話)を購入させる方法です。営業力が身につく、ガクチカが作れるなどを謳い文句に、巧みに学生のモチベーションを上げて、学生のSNSなどを使って友達に携帯電話の機種変更などをさせます。
無理に営業をするあまり、学生の友人関係が崩壊してしまうケースが多発しました。このことは社会的な問題となり、ニュースでも取り上げられました。
以下の記事に詳しく事例や対策などを記載しています。
https://www.advans-intern.jp/blog/7/detail/
事例2:単位よりも仕事優先
やりがい搾取なインターンとしてもっともよくあるケースとして、学生に学業よりも仕事を優先させるケースが挙げられます。
スタートアップなどの比較的小さい企業でよく起こります。具体的には一部の業務をインターン生に任せっきりになって、インターン生が試験や授業などで休まれると業務が滞ってしまうので、仕事を優先させ結果的に学生は単位を落としてしまって留年します。
また極端なケースだと、言葉巧みに学生を説得して学校をやめさせるケースもあります。退学するかどうかは学生の価値観にもよりますが、一度家族や友人に相談するべきでしょう。
事例3:犯罪の片棒を担がされる
驚くことにインターン生として働いていたら知らず知らずのうちに詐欺などの犯罪に巻き込まれていたケースもあります。
実際にあった事例として、ある学生がガスや電気のプランの切り替えの訪問営業のインターン生として働いていました。その学生は渡されたマニュアル通りに営業活動を行っていたにも関わらず、そのマニュアルには意図的に客を騙すような虚偽の情報が含まれていたのです。結果、経営者は逮捕されて、インターン生が巻き込まれるようなケースもありました。
ブラックなインターンの見分け方
以上で紹介したように、学生インターンが素直で意欲が高いことを利用して、やりがい搾取をする企業は少なからず存在します。以下ではどうすればそのようなブラック企業を見分けることができるのかを紹介します。
ポイント1:企業の評判をチェック
最近ではネットで企業の評判を調べることが簡単にできます。OpenWorkなどが有名ですね。ここでは退職した社員やインターン生の率直な意見を見ることができるので、インターンを始める前にブラックかどうかを見分けることができるでしょう。
また意外かもしれませんが、Google Map の口コミも見るというのも手段の一つです。かなり率直な意見が書かれています。しかし、一部逆恨みのような投稿も多いので鵜呑みにするのは控えた方がよいでしょう。
ポイント2:先輩インターン生のSNSを確認
先輩インターン生のSNSをチェックすることでブラックである可能性を推し量ることができます。
例えば、インスタやツイッターで先輩インターン生のSNSなどをチェックしてみたとします。そこにはインターン先の企業の商材の紹介の投稿が何件もみられました。この場合、インターン生が自主的にやっていれば問題はないのですが、企業側からそういった投稿を強要している場合もあります。インターン生へのプライベートに踏み込みすぎで、インターン生の人間関係が悪くなってしまう可能性があります。
もしこのような企業があったら、本当にそこで働いていいのかもう一度よく考えた方がよいでしょう。
ポイント3:学校などのキャリアアドバイザーに相談する
インターンを始める前、または始めてから企業に対して違和感を感じた場合は、大学が設置しているキャリアアドバイザーに相談するのも良いでしょう。最近ではモバイルプランナーなどで大学生が被害を受けることが多くなったことを受けて、就活や進路以外にもアルバイトやインターンの相談にも乗ってくれます。インターンとして働く前、または働いている最中に怪しいと感じたら相談しましょう。
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著者
守高成悟
株式会社Motivate取締役CTO。Advans開発責任者。大学3年からIT営業、データサイエンティスト、Webエンジニアなど様々な長期インターンに参加。大学4年で関西での長期インターンの普及を目的として株式会社Motivateに参画。