【長期インターンの給与相場】稼げる職種やエリアについても解説

大学生活を有意義に過ごしたい、近年は「長期インターン」に参加する学生が増えています。

短期インターンが就活前提の“お試し”に近いのに対し、長期インターンは半年以上、企業の一員として本格的に働くケースが多く、仕事内容や待遇面も多様化しています。

その中でも気になるところが「給料の話」です。

この記事では、長期インターンの給料にまつわるリアルな給与相場や、稼げる職種・エリアの特徴、さらにインターンを選ぶ際の注意点などを幅広く解説していきます。

目次

長期インターンの給料って実際どれくらい?

まずは最も気になる「長期インターンの給料相場」について見ていきましょう。

長期インターンの給料は、企業の業種・規模・職種・地域によって異なりますが、全体の平均相場としては以下のような水準になります。

・時給制:1,050〜1,500円
・成果報酬型:月5万円〜50万円以上も可能
・無給:主にNPO、教育支援などに多い
 

特に時給制のインターンはアルバイトと大きな差はありませんが、インターンは単なる作業ではなく、実務経験・業界理解・ビジネスマナーの習得など、将来のキャリア形成に直結する経験を積めるのが最大の魅力です。

また、成果報酬型では「アポイント数」や「受注件数」によってインセンティブが発生することもあり、やる気と実力次第で月20万円以上を稼ぐ学生も存在します。

 

給料体系にはどんな種類がある?

長期インターンの給与体系は一律ではなく、企業の方針や職種によって様々です。

ここでは代表的な3つのパターンをご紹介します。
 

1. 時給制(もっとも一般的)

長期インターンで最も多いのが時給制です。

特に人事、広報、マーケティング、カスタマーサポートなどのバックオフィス系に多く、あらかじめ決められた時間に出勤し、働いた時間分の給与が支払われます。

平均時給は1,100円前後ですが、スキルや経験を積むことで1,300円〜1,500円以上を提示されることもあります。

交通費の全額支給や昇給制度があるケースもあり、長く働くことで待遇が上がる可能性も十分あります。
 

2. 成果報酬型・インセンティブ型

営業職に多いのがこのパターン。

インターン生の仕事の成果(例:アポ獲得、成約、契約件数)に応じて、固定給に加えてインセンティブが支払われる制度です。

営業スキルを高めたい、数字で評価されたいという学生に向いており、うまくいけば月に10万円〜50万円以上を稼ぐことも可能です。

ただし、成果が出なければ収入が低くなるリスクもあるため、向き不向きが分かれる部分でもあります。
 

3. 無給・ボランティア型

一部の教育系NPOや社会起業家支援団体、芸術・文化関連団体などでは、報酬を支払わずに長期インターンを募集している場合があります。

こうしたインターンでは金銭的な報酬の代わりに、貴重な現場体験、人脈形成、価値観の拡張など「非金銭的な報酬」が得られることが多いです。

就活の自己PRやガクチカに繋がるケースも多く、目的が明確な人には非常に有意義な選択肢です。

 

【職種別】稼げる長期インターンランキング

では、実際にどの職種が“稼げる”のでしょうか。

ここでは長期インターンで人気の職種の中から、特に報酬が高くなりやすいものを紹介します。
 

1位:営業職(法人・個人向け)

圧倒的な収入ポテンシャルを誇るのが営業インターンです。

時給に加え、インセンティブ制度を採用している企業が多く、契約数に応じて報酬がどんどん上がる仕組みです。

中には週3日の勤務で月収20万円以上を稼いでいるインターン生もおり、実力が報われる環境であることが大きな魅力。

商談スキルや提案力、交渉力なども身に付き、社会に出てからも通用するスキルが得られるのもメリットです。
 

2位:エンジニア・プログラマー

開発スキルを持つ学生には、高時給のインターンが用意されています。

PythonやReact、Rubyなど、実務レベルのコーディングができる学生には時給2,000円以上を提示する企業もあります。

また、スタートアップでは実際の開発現場にインターン生が関与することも多く、技術力を磨きながら実績を作れるのが最大の魅力です。
 

3位:Webマーケティング職(広告運用・SNS運用・SEOなど)

マーケティング職は、習得したスキルによって報酬が上がる傾向があります。

初心者から始めた場合は時給1,100円前後が多いですが、広告運用やSEO記事のライティング、SNSディレクションができるようになると、時給1,500円以上が見込めます。

さらに、フリーランスとしての副業も視野に入れることができるため、長期的な収入源としても非常に魅力のある職種です。

 

地域別の給与格差|東京と地方ではこう違う

長期インターンの給料は地域によっても大きく差があります。

求人件数や職種の幅、企業の規模感など、都市によって環境が異なるためです。

 地域

 平均時給

 傾向

 東京23区

 1,300円〜1,800円

 ベンチャー企業が豊富。営業・マーケティング系が多い

 大阪

 1,100円〜1,400円

 広告系や人材系スタートアップが増加中

 名古屋・福岡

 1,000円〜1,300円

 地場企業の採用が中心。給与水準はやや控えめ

 地方都市

 950円〜1,200円

 無給インターンの比率が高い傾向あり

やはり給与水準が高く、稼げる職種が多いのは東京です。

企業数が圧倒的に多く、学生インターンの受け入れ体制が整っている点も魅力です。

 

注意!長期インターンを給料だけで選ばないこと

給料が高いインターンほど魅力的に見えるかもしれませんが、報酬額だけで判断してしまうとミスマッチや後悔に繋がる可能性があります。以下のような点に注意しましょう。
 

1. ブラックインターンの可能性も

特に営業職にありがちなのが、「成果報酬型」を強調した募集です。

一見すると「頑張った分だけ稼げる」という魅力的な制度に思えますが、実際には極めて厳しいノルマを課されたり、十分な教育もないまま現場に放り込まれたりするケースもあります。

結果的に契約が全く取れず、働いた時間に対して収入がほとんど発生しないという事態に陥ることも。

また、「最低賃金未満の報酬体系」「実質ほぼ無給での拘束」など、労働基準法に触れるような悪質なケースも存在します。

インターンだからといって劣悪な環境に耐える必要はありません。

企業選びの際には、求人内容の裏側にある“本当の実態”を見極める冷静さが求められます。
 

2. 学びが少なく、時間の浪費になる可能性も

たとえ報酬が高かったとしても、インターンでの業務内容が単純作業の繰り返しだったり、成長につながらない業務だったりする場合、貴重な学生生活の時間を浪費することになりかねません。

特に「言われたことだけをやる」「ルーティン業務しか任されない」ような環境では、将来的なキャリアには結びつきにくいでしょう。

反対に、報酬は高くなくても「裁量権が大きい」「社員からフィードバックをもらえる」「新しいことにチャレンジできる」といった環境があるインターンでは、短期間でも飛躍的に成長できるチャンスがあります。

将来、就活や社会人になったときに「やっておいてよかった」と思えるのは、こうした“経験値”の豊富なインターンです。
 

3. キャリアとの接続が弱いと意味がない

長期インターンは、就活の自己PRやガクチカとして活用できることが魅力のひとつです。

しかし、仕事内容が希望の業界や職種と全く関係ない内容だった場合、いくらお金を稼いでもその経験が“使える武器”にならないこともあります。

たとえば将来マーケティング職を目指しているのに、単純な営業のテレアポ業務しか経験できなかった場合、面接で話すネタとしては弱くなってしまいます。

また、実務を通じて自分の向き・不向きを確認できるという意味でも、自分のキャリアの方向性に合ったインターンを選ぶことが大切です。
 

4. 契約内容の確認不足はトラブルの元

「給与がもらえると思っていたのに、実際は“研修期間中は無給”だった」「業務委託契約だったので、雇用保険や交通費が支給されなかった」など、給与に関するトラブルは意外と多くあります。

長期インターンであっても、報酬が発生する以上は契約関係が発生します。

企業によっては労働契約書を交わさないまま勤務を始めさせるところもありますが、それは非常にリスクの高い行為です。

口頭だけの取り決めにせず、必ず書面で契約内容(時給、支払い日、交通費の有無、業務内容など)を確認しましょう。

特に「成果報酬型」のインターンでは、インセンティブの条件が明文化されているかどうかが重要なチェックポイントです。

 

【体験談】実際にインターンで稼いだ学生の声

営業職インターン(21歳・男性)

最初は時給も出ない成果報酬型の営業インターンだったので、不安も大きかったです。

でも、毎週のロープレや先輩からのフィードバックで徐々に自信がついて、3ヶ月目には月10万円を超えるように。

営業って数字が出るとめちゃくちゃ楽しいですし、報酬が上がるのもやる気につながりました。
 

マーケティング職インターン(22歳・女性)

SNS運用を担当するマーケティング系のインターンに参加して、時給は1,400円でした。

最初はデータ分析の経験もなくて苦戦しましたが、ツールの使い方やレポートの作り方を教えてもらえて、今では大学のゼミでも活かせています。

スキルも収入も得られて、すごく満足度の高い経験でした。

 

まとめ|給料だけでなく、「将来に繋がるか」を見極めよう

長期インターンは、大学生活の中で最も「将来に直結する経験」ができる場です。

給料は職種や地域によって大きく差があるものの、スキルや実績次第で月10万円以上を稼ぐことも十分に可能です。

ただし、金額だけにとらわれず、「自分に合っているか」「成長できるか」「社会人としての視座が身につくか」を軸に選ぶことが、満足度の高いインターン体験に繋がります。

これから長期インターンに挑戦しようとしているあなたには、ぜひ報酬の額面だけでなく、未来の自分にどんな価値を残せるかを基準に、最適な選択をしていただければと思います。

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著者

佐保健太郎

株式会社Motivate代表取締役CEO。大学3年時に長期インターンとして上場企業での法人営業と学生ベンチャーでの新規事業責任者を経験。関西で長期インターンが少ないことを背景にAdvansを立ち上げる。得意なことはお菓子作り。